くもが嫌い
昔から蜘蛛が苦手だった。あの10本?ぐらいの手でかさこそとあちらこちらを動き回るのを見ると思わず逃げたくなる。ただ小さい蜘蛛はそれほど怖くない。世の中には手のひらぐらいのサイズの極めて大きな蜘蛛がいる。グーグルで調べてみると、どうやらこの蜘蛛の名前は「アシダカグモ」と言うらしい。この蜘蛛は胴体の部分だけでも2~3㎝、足の長さは広げると10㎝以上になる。めったに遭遇する事はないが、時として家で出くわすと思わず「うわー出た」と大声を出して母親に助けを求めたこともある。本来この蜘蛛は家の中のゴキブリやダニを食べる人間にとって益虫なのだが、どうしてもその不気味な外観にびびってしまった。京都の古い家ではよくこの蜘蛛に遭遇したが、いつ見てもこの蜘蛛は苦手だった。こうして幼児体験として「蜘蛛は怖い」という印象を植え付けられたが、これが大人になっても少なからず影響した。サラリーマンの時に名古屋で客先の方と会食することがよくあったが、ある時栄の「カニ将軍」で会食をした。カニは見た感じは胴体が小さく手足が長いので、何となく「海の蜘蛛」のような印象を持っていた。それで注文する際に思わず、「イセエビ」を注文してしまった。お客さんからは「せっかくカニ料理を食べに来たのにカニは注文しないのですか?」と言われて、思わずこの幼児体験の話をしたのだが、これが場がほぐれるきっかけにもなり、結果的には良い会食になったが、正直な所このぐらい蜘蛛という昆虫の姿かたちを好きになれなかった。今は皆と普通にカニを食えるが、心の中では「バラバラにして持ってきてくれると見ずにすむので良いのに」と思う。

異常に大きいアシダカグモ。これが出ると私は逃げ回る。


