米国での小切手決済の思い出

 現代はネット社会だ。何でもネットで電子決済するようになった。ところが昔は結構手形とか小切手で決済することがあった。大昔の話だが、学生時代に米国旅行に行った時にトラベラーズチェックというものを持っていき支払いに使った。当時米国の大都市の治安はあまり良くなく、現金を持ち歩くのは危ないので小切手で物を買うようにしなさいという指導を受けていた。しかい私が最初に米国に行った1970年代後半にはすでに小切手文化はやや廃れてクレジットカードが流行り始めていた。私の出す小切手を見て胡散臭い顔をする人もおり、どうも日本の旅行書に懐疑的な思いがしたものだ。その後はずっと海外ではクレジットカードで物の購入をしていたが、2010年代後半に米国で駐在勤務をするようになった頃、久しぶりに小切手を使うという経験をした。何に使うかというと、アパート代、アパートで使用する電気・ガス・水道などのいわゆる公共料金は何故か小切手で支払いしていた。一般家庭なら多分銀行口座引き落としなのだろうが、私の住居費や公共料金はすべて会社経費だったので小切手を使っていたのかもしれない。この小切手の書き方はこつがあって、1500$であればワンサウザンドアンドファイブハンドレッドダラーと長々とアルファベットを並べて書かなければならず、「効率の国」米国とは思えない昔風な文化を感じたものである。しかしこの文化も徐々には薄れていくものであろう。ネット社会は確実に我々の生活の中に入り込み人間が対面で交渉するような決済方式はどんどんなくなっている。ただ本当に信用が必要な高額な取引だけは小切手を使うようだが・・・

昔ながらの小切手で公共料金の支払いをした米国駐在時代

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