60代の鉄砲玉

 日本は高齢者社会を迎えていると言われている。実際高齢者の人口比率はどんどん上がり、昔は65才以上の高齢者一人を若者5人が支えているという年金の構図も今や高齢者一人を若者1~2人が支えるような時代になってしまったという話も出ている。そして昔は血気盛んで力を持て余す若者が主役であった職業もどんどん高齢者が受け持たざるを得ないようになりつつあるようだ。昔は若くてかっこいい男性歌手がちやほやされていたが、今は40才ぐらいのアイドルが世の中にはざらにいる。こうした中で最近やくざの鉄砲玉の話を聞いた。やくざの鉄砲玉というのは元々やくざになりたての若者が度胸をためすという目的で敵対する相手の親分の命を狙う人のことを言った。そして見事相手の親分の玉を取った(暗殺に成功する事)暁には、刑務所で10年ぐらいの「くさい飯」を食って、帰ってくると箔がついて幹部に昇進するというご褒美がついていた。したがって鉄砲玉というのは必ず年端も行かぬ若者がやると決まっていた。ところが最近見た記事では、60才オーバーの「ベテランやくざ」が鉄砲玉として働いたとの事だった。そう言えば若い頃暴走族などに入ってやんちゃをしていた若者はあまりやくざ組織には入らないようだ。彼らは任侠の教えにある「義理と人情」などは昔風で面倒くさいと考えるし、そのクラブ活動のような親分や先輩を立てるという考えはしなくなってきていると聞く。そして昔気質のやくざ事務所においては、いきの良い若者やくざが育たず、昔からの「義理と人情に厚い」高齢者やくざが組のお家騒動を見るに見かねて自ら鉄砲玉を志願したのだろう。

高齢化により若きやくざが志願する鉄砲玉を老人がやるらしい

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