時給が上り出した
私が会社に入った時の初任給は大体14万円ぐらいだった。それでも大学院卒だったので多少は学卒の人よりは1万円ぐらい多かったという記憶がある。私は学生結婚でまた家内がすぐに妊娠したので共稼ぎもできず随分生活費に苦労した経験がある。いつも給料日から10日ぐらいするとお金がなくなり、家内と私の実家にお金を借りに行き、それをボーナスで返済するという日々を送っていた。しかしそれでも徐々には社内での立場が上に行くにしたがい給料も上がっていった。特に一般社員から「管理職」に上がると、それまでとは違う給料のジャンプアップがあり、生活は少しずつ楽になっていった。しかしそうなるまでの入社から約15年は「地を這う貧乏」を経験した。40才になっても世間の人が言う「普通の暮らし」がなかなか手に入らなかった。当時はちょうどバブルが弾け、日本は「失われた30年」に入った時期だった。会社自体も初任給はあまり上がらず、「そりゃ新卒の給料が上がらなけりゃ俺たちの給料も上がるはずないわな」と嘆いたものだった。そして改めて最近の大卒社員の初任給を見たら、25万円だった。40年で14万円から25万円で、78%アップだった。つまり年率2%弱のアップということだった。ところが現在のアルバイトでもらう賃金を見ると、3年半で会社の時間給は900円から1150円に上がっていた。3.5年で28%アップ、すなわち年率8%の上昇率ということになる。つまり日本もいよいよインフレが始まり、企業もそれに見合うような賃金上昇を示さないと競争に勝てない時代に入ってきたということなのだろう。

サラリーマン時代より時給アップが加速している

