成瀬明さん「イントロとエンディングが仕事をふやした」

 私がよく行く名古屋のジャズライブハウスでもお馴染みのギタリストに成瀬明さんという若いギタリストがいる。この方はルックスが私の若い頃のミュージシャンのように長髪で、また私の憧れのGibsonES-175というフルアコのオールドモデルで華麗なソロを弾いておられ、初めて演奏を聴いた時からいっぺんにファンになってしまった。そしてその後彼のウエブサイトにも登録するようになった。そうした中で彼が若い頃に誰かと対談している内容が気になった。昔からこの成瀬さんというのは「ギターで飯を食っていく」ことを目標に活動されてきたそうだが、その中でバンドマンなら一生飯の食いっぱぐれは無いとジャズギタリストを目指された。そしてある時期からコンスタントに仕事が入ってくるようになったが、その時のことを「最近はイントロとエンディングがやれるようになってきたので、色々歌版のバンドから呼ばれるようになりました」と書いておられる。今から思えば当たり前なのかもしれないが、昔の私は指を素早く動かすこととか変なコードを弾けることにジャズギターの美学を感じていた。ところが実際にバンド活動を通じて毎日全く知らない人とも共演される成瀬さんからしたら、相手と自分をつなぐのは演奏する曲のメロディーとその曲の持つコード進行や味わいだけであるわけで、そこがしっかりつながっていないと良いパートナーとして共演できないということになる。またそういう演奏ができる人は良いイントロやエンディングがやれるのだろう。曲の持つ味わいをしっかり熟知して毎日演奏されているのだろう。

ジャズミュージシャンにとって歌版ができるかが技量を決める

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