20代で初のアメリカ一人旅

 21才の時にアメリカへ一人旅した。当時はグーグルマップもなく、外国旅行は旅行会社に頼むしかなかった。お金がなかったので安い旅を探していたら、日通旅行(今はない?)で「各国外人のためのキャンプで回るアメリカ旅行」というのを見つけた。サンフランシスコからニューヨークまでを約1ヶ月キャンプをして回るバスツアーで、当時で48万円という超格安ツアーだった。成田空港から飛ぶ飛行機に乗り、ハワイ経由ロサンゼルスで滞在後、サンフランシスコへ行きツアーが始まった。最終のニューヨークまでの約1ヶ月間に色々なアメリカの景色を見た(はず?)が、一番の思い出はやはり音楽だった。
 私の育った時代は色々な面でアメリカ文化の影響を受けた時代だった。ファッションはジーンズ、音楽はロックンロール、釣りはバスフィッシング、ともかくアメリカはかっこいいという時代だった。せっかくアメリカへ行くなら音楽だと思った。カウボーイの町を訪れた時はロデオなどを見たついでにカントリー&ウエスタンの演奏を聴いた。京都でも演奏を聴いていたので驚きはしなかったが、盛り上がり方が中途半端じゃないと感じた。そしてシカゴではブルースを聴くことができた。はっきりとは記憶がないが、黒人街の真ん中でバスを降ろされ5Hr後に迎えに来るからと運転手に言われた。一軒のブルースバーに入って夢中で演奏を聴いた。そこにはレコードで聞く演奏と同じ感覚の世界があった。そして最後の滞在地ニューヨークでジャズを聴いた。名前は忘れたが、芸術家の集まるという地域に行った。街中がジャズだった。どの店に入ったら良いのか悩むほどだった。

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