なかやぶTZライブ
ふとした経緯から一緒にバンドをやっていたメンバーに近くの店にライブを聞きにいかないかと誘われた。この店はTZという名前で私は「酒場にて」という項目でブログにも書いている飲み屋街の一角にあった。そういえば昔このあたりを酔っぱらってふらふらしながら歩いている時に何か懐かしい音楽が聞こえてきたような気がしたが、どうやらこの店から聞こえてきたのだと納得した。ここはいわゆるブルースライブを行う今時珍しい店で、毎週水曜日には皆が好きに店の楽器を使ってジャムセッションをやってもよいとの事だった。行った日はシカゴから何某というブルースを歌う日本人が日本に立ち寄るということで、地元のミュージシャンを集めてライブが行われた。確か1000円前後のチャージを払い後はショットバー方式で5,6杯バーボンを空けて大いに楽しんだ。こんな昔風な店がそばにあるとは本当に灯台下暗しだと思った。ステージはまさに1980年代京都で聞いた音楽を再現するかのような感じで、我を忘れて盛り上がった。ここのマスターMちゃんは大変ユニークな経歴を持っておられる方で、若い頃はロックンロールバンドのリードボーカルを務めておられ、キャロルやクールスといった和製ロックバンドの走りの人たちとも親交があるとのことだった。風貌も当時のリーゼントのままで、髭と頭に白いものがなければいまだにイケイケの兄ちゃんを思わせるかっこ良さがあった。聞くとアメリカでトラック運転手をやっていたとの事で、たまたま私も外国で数年暮らしていたことから色々楽しいアメリカの話を聞かせてもらった。

TZのマスターMちゃん