仕事もスポコンが好き

 長く勤めた会社を定年退職した後、もう一度働きたくなった。毎日毎日にスケジュールがなく、特別な日と特別でない日の区別ができないのに我慢できなくなったからだ。そして同じ働くなら肉体労働をしようと思った。確かに40代後半~65才までの20年ほどはいわゆるクリエーティブな仕事をしてきており、どちらかというと机に座って悶絶しながら答えを見つける仕事をしてきた。しかし今社会がそういう仕事を私に与えてくれないし、さらに暇になった老人がジム通いをして体を鍛えているようだが、お金を払ってジムに行くぐらいならお金をもらって肉体労働をしようと思った。そしてこうした体を動かすことで思い出したのは中学高校時代のクラブ活動の事だった。私は中学高校とサッカー部に所属していた。特にサッカーが好きだったわけでもないし、今と違ってサッカーはそれほど若者に人気のスポーツではなかった。私は元々不器用な方で、なかなか一つの事を覚える要領が悪かった。ボールをどのように正確に蹴るか、相手のタックルをどのように外してボールをコントロールするかなど問題点は山積みだった。そしてそれを解決するためには、ともかく毎日毎日ボールを蹴ることだと思い、学校での練習がない日には近くの公園でボールを蹴りまくっていた。ちょうどその頃は漫画「巨人の星」を筆頭に「根性」というのが流行っていた。私はこの言葉が好きでひたすらボールを蹴りながら「根性」を追いかけていた。これが楽しかった。現在60代後半になって新たな会社で肉体労働に励んでいるが、これもスポコンと同様ひたすらうまくなるために自分を鍛えているのだろうか?やや遅いが・・・

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