緊張に弱かった昔

 私の子供の頃の話をしてみたい。私は小学校中盤まで全く出来の悪い子だった。成績は5段階評価で大体2~3で一つぐらい4が入るレベルだった。しかし成績の悪い事を気にしていたのは母親ばかりで、私自身は一向にがんばる気がなかった。ところが小学校3年生の夏休みから、このままではダメだと思った母親が猛烈に「私の学業向上にテコ入れをするようになった。当初は前の日に母親に教えてもらった事をことごとく忘れて母親をがっかりさせたが、段々レベルが上がり一般の生徒とそう変わらぬレベルまできた。そしてついには小学校の5年生で学級委員長という自分の中では考えられないような高い地位に上り詰めた。さらには中学校で京都一と言われた進学校への受験をチャレンジすることになった。そしてそれも何故か合格してしまった。ほとんどの受験生がオール5で受かる学校に、かなり成績が上がったとは言えオール4が精一杯の私が合格した事に小学校の先生の中では奇跡という噂が流れてとか。その頃から「人よりも上に上がる」ことに大きなプレッシャーを感じるようになった。回りはすべて超がつく秀才の集まる学校でやっていけるのか?昔の自分を知っているだけにプレッシャーは増大していった。そして毎週始めの朝礼ではプレッシャーでわずか15分の朝礼で立っていられなくなり保健室に運ばれることもあった。何か無言の圧力が自分にかかっていた。その頃の成績は180人中140~150番程度で明らかに落ちこぼれ寸前だった。しかしそれから社会人までこうした圧力に次第に慣れ、「人の上に立つ」ことも何とかこなせるようになった。

優秀な人に囲まれて緊張の連続だった中学時代

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