トライアドとアドリブ
最近YouTubeなどでプロのジャズ動画を見ていると「トライアド=3音和音」という言葉をよく聞く。そしてこのトライアドの説明をよく聞くと、どうやら私が子供の時にジャズのアドリブを演奏したくて悶絶しながら見つけた演奏方法とほぼ同じでないかという結論に行き着いた。私のアドリブ奏法の最初はブルーノートだった。これはハ長調で言えば、ミの♭とファの#とシの♭の3つを使うことでブルースの持つ暗いイメージを合間に?入れると非常にブルースっぽく演奏できることがわかった。しかしこれだけだと暗いイメージのブルースしか演奏できず、ながらく私は壁にぶつかっていた。ところがよくよく考えると、旋律にはコード進行があり、「コード進行はそのこの小節の旋律のイメージを代表している」ことに気がついた。というか当たり前の事に改めて気がついた。そしてコード進行をより旋律に近くできる方法にギターではアルペジオがある事にも気がついた。つまりCというコードならド~ミ~ソと弾けば絶対音を外さない訳だ。そしてジャズのコード進行に合わせて、アルペジオに少し遊びを入れて演奏を始めてみた。例えばジャズで味を出す特殊なアドリブには必ずコードの中に特殊な音が含まれているのにも気がついた。それでそういうコードがきた場合は、敢えてその特殊な音を含めた旋律を作るとまあまあ曲調に合うアドリブができた。残念ながらよりスムーズなアドリブを行うにはその先(スケール理論とか)があるようだが、似非ジャズマンの私はこれでとりあえずその頃を乗り切った。そしてYouTubeで説明されるトライアドというのはまさにこの手法のようだった。間違ってなかったぜ!

和音を旋律に直すだけ、これが即興演奏の基本だと悟った