ジョージ上川のワンマンバンド
欧米で流行りのタレントショーをYouTubeでなにげなく見ていたら、男女の日本人のミュージシャンが演奏をしていた。男の人は手でギターを弾き、口でハーモニカを吹き、そして自前で作成したドラムセットを足で叩いていた。いわゆるワンマンバンドというスタイルで演奏していた。そして女の人は三味線をまるでリードギターのように扱いながらソロのパートを弾いていた。このバンドはオーストラリアのシドニーから来たバンドで男の人の名前はジョージ上川という人だった。そして同じシドニーで暮らす日本人女性の三味線のサポートをしてもらいながら予選を勝ち進みタレントショーの最終戦まで勝ち残ったそうだ。上川さんの演奏する曲は古いロックンロールや70年代のロックが中心で私が大好きな路線の曲が選ばれていた。彼は1974年生まれで50才ということだが、時代的には私の時代に流行っていたような音楽を好んで演奏していた。それからYouTubeで彼の演奏を注目するようになった。彼は24才の時にニュージーランドへ単身で渡り、バスキングを始めた。バスキングというのはストリートミュージックを行うことで、日本人でありながら異国の地で外国人を前にバスキングを始めたとの事だった。そして30才ぐらいにオーストラリアへ移りメジャーデビューをしながら、既述の日本人女性ノリコとアルバムも出しながら、オーディション番組で活躍していく。なかなか日本であっても、ストリートミュージシャンから上がっていくのは難しいが、彼は異国の地で外国人を感動させる演奏をしながらどんどん有名になっていた。外国で地べたから成功した人を見るようで嬉しかった。

異国でストリートミュージシャンとして生きるジョージ上川さん