人材の重要性
米国の大統領の選挙の前後と言うのは株が大きく変化する。ほとんどの場合、株価は上がると言われている。その理由は「新しい大統領が新たに良い事を行ってくれて、結果国が良い方向に進むだろう」という民衆の期待が込められているのではないかと思う。このように組織のトップの顔が変わるというのは組織にとって、そしてその組織の利害関係者にとって大変重要な意味を持っている。これが下っ端の誰かが変わったぐらいなら大きな変化はないだろうが、トップが変わった場合は必ず大きな変化が出る。だから人事において長年にわたって同じ人が組織のトップに居座るのは活性化しなくて良くないと言われ、ある期間で人が変わるべきだと言われる所以である。(独裁国家では長く居座るケースも多い。だから民主主義国家から見ると異常な言動が多い。中国の習近平やロシアのプーチン等々)そのぐらいトップ人事というのは重要である。私のようなちっぽけな会社のビジネスリーダーであっても、組織の次のリーダーを決めるのには大変な議論を行った。候補は通常複数人いて、あらゆる角度から候補者の期待度の是非を議論した。ましてや大企業と呼ばれる会社の場合はさらに大変なことだろう。勿論これぞ次期候補者と言える人がいる場合は良いが、なかなか「帯に短したすきに長し」という場合もある。欧米ではこういう場合はいわゆる「プロ経営者」のように種々の会社で功績を上げたような経営者中の経営者を呼んでくる場合もある。それだけに人材の選択は大事だし、またその立場に就く人への対価というものは考慮されなければいけない。思えば日産のCEOゴーンは数10億の年収だったなあ。

ビジネスの成功は優秀な人材の有無で決まるところが大きい