音楽に全く気がなかった小学生時代
今でこそバンドとか音楽というものに興味を持つようになったが、小学生の頃には音楽など全く興味がなかった。というか学校の勉強そのものに全く興味がなかった。好きなものは虫取りと魚釣りなど自然に関するものばかりだった。幼稚園時代から学びというものに全く興味を示さなかったが、母親はそれでもそれが私の個性とほっておいたようだ。しかし小学生に入りもらってくる通知簿が5段階評価で1から3ばかりを続けるのを見ているうちに、さすがののんびり屋の母親もこれはあかんと思い始め、ついに「夏休み特別特訓教室」を行うことに決めた。元々全く知識向上の努力をしていなかったので、前日に母親から教えてもらった事はすべて忘れてしまい、母親は挫折の毎日を過ごしながら息子の成長に淡い期待を寄せていたようだ。なかでも音楽の知識の呑み込みは悪く、質問をすると「忘れた」を連発していたそうだ。それでも母親の継続的、献身的努力の賜物でわずかながら学校の成績は上がり出してきた。そのうち私のある問題点が明らかになった。耳鼻咽喉科の検診で私の鼻の中には多くの「はなたけ」というきのこ?できもの?ができている事がわかった。そして私はこのはなたけの手術を4年生の夏行った。以後学校の成績は急上昇をし始める。そしてある時母親を驚かす私の一言が出た。「お母ちゃん、今日先生の言うてることがみんなわかったでー」と。どうやら私が種々の事に集中できず、物が覚えられなかったのはこの「はなたけによる呼吸不全」にあったようだ。そしてその後は何とか大学まで卒業でき、また苦手だった音楽を趣味に持つことができるようになったというわけだ。

学ぶことに興味がなかった小学校時代