娘の結婚式

 次女は静岡大学を卒業してからそのまま静岡に就職をした。静岡の人はとても優しく住むには良い街だと思っていた。彼女はドラッグ関係の販売会社に就職したが、ある時リスキングに思い立って英会話の勉強を始めるようになった。その英会話教室で彼女は運命の米国人と出会った。それまで男の人とは付き合いらしい付き合いもしたことがなかったが、突如英会話の先生をしていた米国人に一目ぼれ?をしたようだ。私は当時外国で仕事をしていたが、ある時彼女から突然電話がかかってきた。「お父さん、私付き合っている人がいるの。お父さんは私が外国人と付き合うのはどう思う?」と。私は海外で色々な人と出会って、世の中がどんどんグローバル化しているのを自覚していたし、自分の回りの人間が国際結婚をすることの可能性も不思議だと思わなかったので、「勿論20才を越えた娘の考えを尊重するよ」と答えた。それでも数年間は何やかやで時間が過ぎ、いよいよ娘がその米国人と結婚し、米国で暮らす時期が近づいてきた。どうやら相手の両親は日本で結婚式を挙げたがっているらしいと聞くや長女が段取りに動いた。初の両家面談の段取り、結婚式の段取り、米国から来るメンバーがビーガン(宗教上動物性由来の食物を食べない考えの人)であるので食事はどうするかなどなど次々と決めなくてはいけない事が出てきた。幸い私は海外生活をしてきた関係で、多少は「外人慣れ」しておりアメリカンファミリーに不愉快な思いをさせずに応対する事ができた。長女が式上で突然の英語でのアドリブの挨拶を無茶振りするなど大変だったが、何とか無事日本での儀式は終了した。

国際結婚をした次女の結婚式は日本で行われた

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA