年を取って政治が好きになった
会社の中にどっぷり浸かっている頃は政治などには全く興味がなかった。視野が狭いというのか新聞を見ても政治欄は飛ばしてもっぱら経済欄やスポーツ欄などしか読まなかった。経済欄には日本の会社の動向で参考になるものが多く書かれていたし、昼休みのネタには最低限のスポーツの勝敗結果を知っておかないと話題に入れないからだ。幸い日本はそれほど大きな国際問題にも巻き込まれておらず、また入社した頃は「Japan as No.1」の頃だったので企業活動が政治の影響を受けることはあまりなかった。強いて言えば為替問題があったが、1ドルが200円ぐらいから85円まで上昇した時は驚いたがこれもそれほど長くは続かなかった。そんな事で誰が総理大臣になろうが、野党が政権を取ろうが私のビジネスには大きく影響はなかった。ところが会社を離れてから無性に政治の動向を見るのが好きになった。この理由は株式投資を始めたことによる部分が大きいと思う。株は安定しない生産工程のように上がったり下がったりする。そして評論家は上がり下がりの理由について毎日解説する。理由のほとんどは政治がらみだ。XX大臣が何を言ったとか、中東地域で戦争が勃発したとか〇〇と△△の国が仲直りしそうだといった事実一つ一つが株価の上がり下がりの要因として解説される。株式投資は大した労働収入がなくなった私にとっては超重要な不労所得である。また米国大統領選挙は米国株式に大きな影響を与える。今度の大統領はビジネスマン出身で株価が上がるように誘導してくれるという噂が流れると株価は大きく動く。かくして似非政治評論家はあてにならない情報に基づき株を売買する。

株取引をやるようになってから政治が好きになった


