トランプのごり押し外交
世の中には交渉術として「なだめたりすかしたり」とか「飴と鞭で」とか言ったものがあるが、米国トランプ大統領の交渉術を見ているとこの言葉がぴったりと思える。トランプさんの名前が最初に日本に知られるようになった頃、あの世界を思いやる?はずの米国に突然自分勝手な政治家が現れたものだと驚いた。この印象はその時だけではなく、今も同じ気持ちでいる米国人は多いと聞く。通常交渉事というのはなかなか自分の手の内を見せず、徐々に欲しい内容を開示していくというものだが、トランプの場合まず自分の達成したいことを言う。しかも目標を極端に誇張して言うことが多い。そのために反発も大きくトランプを不支持とする人が多い。それまでの政治家というのは、交渉の対象物が国家とか領土とか安全とかいった明確にしにくいものだったので、具体的ではっきりした言い方で自分の中の結論を言わないというのが多かったが、トランプの交渉はまるで商売の交渉のように対象が具体的でかつ「お金で換算できる損得」で交渉する場合が多い。米国人は日本人よりは結構お金の事をはっきりさせながら話をするが、それでもトランプぐらい明確に損得勘定を前面に出す人はあまりいなかった。かつて米国は「世界の警察」と呼ばれたが、トランプは「お金をもらう世界のガードマン」になろうとしているように見える。あくまで大国として他国の窮地を助けるのはやぶさかでないが、その対価はいくらかを要求する。まさにこれは商売人の考え方だ。こうした考えには賛否両論があり、政治家としての品格に欠けるという意見もあれば、わかり易いという意見もあるがはたして今後は?

傍から見れば「ごり押し」とも思えるトランプ外交


