外国人の日本観光
1980年代に私は日本に来る多くの外国人のアテンドをして観光に連れていった。特に多かったのは私の生まれ故郷の京都だった。京都は古い神社仏閣が多く、初めての彼らの京都観光では金閣寺、清水寺、平安神宮と連れて回った。そして3つ目が終わった時点で欧米人からびっくりする感想をもらった。「もう神社やお寺はいいよ」とのことだった。英語のフレーズは「Once is enough」だった。私は有名なお寺や神社を紹介したつもりだったが、彼らからすれば神社もお寺も、金閣寺も銀閣寺も同じであって1回見ればあきてしまうということだった。そしてその後は神社や寺は1ヶ所ぐらいにして、後は日本人の文化を感じられるような商店街や土産物屋さんを見学するようにしたが、これの方が圧倒的に喜んでくれた。そんなことを思い出しながら現在のインバウンドでの外国人の言動を見ると面白い。例えば彼らは外国で日本のアニメを見て育った人たちも多い。そしてアニメで見た景色と同じような場所に旅行しにくる。また食い物についても彼らは母国で「何ちゃって日本料理」を経験している。そして「何ちゃってじゃない本物の日本料理は一体どんなにおいしいのか」と想像を膨らませる。そして初めて日本で本物の「お好み焼き」とか「〇〇うどん」を食べて感動する。勿論日本には怪しげな米国風「飾り付け寿司」などは存在しない。回転ずしであっても、「本家本元の寿司」を感じるだろう。2024年ぐらいから一気に円安に入り、日本へのインバウンド客は増えている。外国人はSNSで日本人のカルチャーについて十分知識を得てから日本を訪問する。日本のあらゆる地区にビジネスチャンスがある。

日本に来る外国人は日本人が感じる美学とは違う観点で日本観光をする


