ウクライナ人が私の職場に

 ある時期からウクライナ人の若い女性が私のアルバイト先に勤務するようになった。彼女の名前はマリナさんと言い、おそらく戦争から避難したウクライナ人の支援の一環として会社が受け入れたものと思われる。彼女の性格なのかあるいはウクライナ人の特性なのか彼女は与えられた労働を真面目に休まず行っており、我々仲間も気持ちよく一緒に仕事をすることができた。ただ時々彼女は職場からいなくなり、聞くと親戚のフランスへ行っているとかオーストラリアへ旅行に出かけているということだった。さすがに会社が支援をするのだから戦争被害で困っていると思ったら、結構経済的にも余裕があるようであまり気を遣う必要もないなと同僚たちとは話していた。驚いたのは彼女の語学力だった。元々私は欧州での職場経験からヨーロッパ人の語学学習能力が高いことはよく知っていた。特にアングロサクソン系の人種は2~3ヵ国語を日常会話レベルで普通にしゃべれるし、日本人がやっと覚えた英語のレベルなら大体の欧州人は普通にしゃべれた。したがって最初は彼女に対して英語で話しかけたが、彼女はその英語を理解した上で日本語での返事をしてきた。そして会社を辞めるまで彼女は可能な限り日本語しかしゃべらないように努力をしていた。たしかに欧州圏では元々アルファベットが基準になった言語なので、どの国の言語を覚えるのも欧州人にとってはそれほど難しいことではないのかもしれない。しかし日本語はアルファベット言語とは大きく異なっているが、それをまずまずのレベルで話せた。特にどこで覚えたのか「関西弁」が流暢なのには笑わされた。

職場にきたウクライナの女性は関西弁の流暢な日本語を話した

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