営業マンの口癖1

 私は会社員時代の最後はあるビジネスユニットの販売と生産の両面を管轄することになった。しかし元々のバックグランドは生産や生産技術で販売に関する仕事はほとんど経験がなかった。営業で工場から出かけるのは、客先との交渉、特にクレーム処理が多かった。製品の品質が悪いと言っては呼び出され頭を下げに行ったのも数限りなくある。また生産が不調で客先の要望通りに物を納めることができずに謝りに行ったこともあった。こうした経験は営業的な仕事としては一部のものであり、本当に営業として本質的な価格交渉や新たな客先に納入するための商品紹介などは全く経験してこなかった。こうしたお客さんとの深いつながりを作る仕事には必ず接待の仕事が入ってくる。私の担当する仕事は創業から30年ぐらい利益が出ない仕事であった。それでも上位がこの仕事の将来に期待をかけてくれたおかげで、2000年代の前半頃から何とか利益が出せるようになった。また一旦ビジネスがプラスに回り出すと、元々グローバル商品として客先が世界中にあったこともあり、急激にビジネスの規模が拡大していった。そしてビジネス拡大に伴い営業の仕事も増え彼らの夜の接待額もどんどん増えていった。その頃彼らは「今晩もおねえちゃんの店へ行かなあかん」というのが口癖で、自前では入れない高級な「おねえちゃんの店」に通っていた。そしてある時ビジネスユニットのトップの私に「営業マンの何人かは年間の接待額が1000万円を越えている」という経理部からの報告が来るようになった。その頃の営業マンには1000万円プレーヤーがごろごろいた。ある意味必要悪だった。

営業マンの接待に不可欠な「おねえちゃん」

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