新車を買う人の気持ち

 会社員時代に何台かの車を乗り換えたが、私はほとんど新車で車を購入するという発想はなかった。その理由はいくつかあるが、まず数年近く経つと車の価格は半値ぐらいに落ちるという点があった。機能は少し古くなるが、一応最新型の装備を有した車であれば何も新車を買う必要はないと思ったからだ。いわゆるコストパフォーマンスで見れば数年落ちの車で十分だと思った。もう一つ理由があって、私はあまり運転がうまい方ではない。したがって数ヶ月もすると、どこかを当てたり擦ったりして傷をつけてしまうことがよくあった。したがって美しい新車を買ってもすぐに傷つけてしまうのでもったいないという面もあった。一方回りには新車派がいた。彼らは色々な理由(信念?)を持っていた。日々進歩する新たな技術を早く体験したいとか、かっこいいボディーの新型車に乗りたいとか、中古車は下取り価格が下がるので、新車で買った方が最終的に得するといった考えだった。確かに彼らの言い分にも一理あるが、私が新車購入で乗り換えたのは7台中1台だけだった。ところが定年後「最後の車」として新車を購入した。その前に乗っていた車は、海外駐在員をやっている間にたまたま日本で事故を起こし、つなぎとして購入した4年落ちの車だった。結局乗り換える時までに14年が経過し車検の際も色々修理しないといけない状態になっていた。80才前後まで乗り続けるのはとても無理と考え新車購入の判断をした。ところが14年ぶりに購入した車の技術は一新していた。燃費、安全性、乗り心地どれを取っても覚醒の間があった。あの頃「新車が良い」と言った人の気持ちが今わかった。

新車の価値を定年後理解できた

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