新入社員歓迎会の思い出
新入社員歓迎会の思い出を語る。3ヶ月ぐらいの新入社員教育を本社で受けた後、工場へ配属された。私はできればものづくりのど真ん中の「製造現場」で働きたかったが、希望通り「第2製造課」という部署に配属された。課長ともう一人の若手技術者以外はすべて高卒社員の言わば「たたき上げ」の社員が集まる職場だった。私はもう一人の新入社員と一緒に配属されたが、久しぶりの大卒社員を「鵜の目鷹の目」で値踏みしているのがよくわかった。そして数日後歓迎会が行われた。大学時代から新歓コンパは潰されるものだと覚悟を決めて臨んだ。宴もたけなわになると先輩たちが次から次へと酒を注ぎに来た。今の時代と違い大卒社員の入社は少なく、高卒社員と比べ出世するスピードも速かったので、高卒社員の人から見ると、将来自分たちのボスになるにふさわしいかどうかを自分の目で確かめてやろうとしていたにちがいない。そういう魂胆はわかっていたが、ここは酒をどんどん飲んで潰れるのもやむなしと思い付き合っていた。無理にでも「話の合う奴」と思われたくて酒を飲んでは注ぎ返した。宴席が始まって1時間半ぐらいすると状況が変わって来た。元気だった先輩社員たちが、たたみの上で寝ていたり大人しくなり始めた。ラッキーなことに全員がそう酒に強い訳ではなく、できるだけアルコール度数の低いビールを選んだのと事前に胃薬を飲んできたのが功を奏し、何とか1次会では潰れずにすんだ。新入社員の片割れはすでにダウンしていたが、私はその後2次会~3次会のスナックまで課長や幹部の人と朝3時まで付き合った。翌日から皆との関係は極めて良くなった。

職場の飲み会風景。会社の保養所にて。


