日系コンサルティング会社からの訪問
マレーシアで仕事をしていた時、ある日本のコンサルティング会社から二度にわたって訪問を受けた。元々我々が懇意にしているMIDA(マレーシア投資庁)からの強い要請を受けたものだった。「マレーシアについての投資がいかに魅力的であるかを日本の会社に知らしめる」といった内容だった。第一回目は10人程度のメンバーがやってきた。忙しい時に面倒な話とも思ったが、MIDAの顔を立てて欲しいという現地経理部長の話を聞いて会うことにしたものだった。簡単な工事見学を行いそれから質疑応答に入った。我々はマレーシア政府が要望する「マレーシアの魅力的な労働環境、労働ソース」という観点で説明を行ったが、訪問者は問題点ばかりを聞いてきた。ちょっとピントがずれた会合だとは思ったが丁重に対応した。ところが1ヶ月ほど経ってその会社から「2回目の訪問」をMIDAを通じて依頼された。我々としては同じ事をまた説明するだけなのでもう良いのではないかと回答したが、このコンサルティング会社はマレーシア政府の海外投資にとって大変重要な働きかけをしてくれているという強い要請が日本本社を通じて再度MIDAより来たためやむなく再度会うことにした。結果的にはさらに酷い面談となった。どうやらこの会社の意図は「マレーシアでの現地化を成功させるマニュアル」を作成するために我々のように20年近くマレーシアでの投資を続けている会社をヒヤリングしているということが見えてきた。全くMIDAが望むようなものではなく、我々は「現地化のノウハウ作成」に協力するだけで、マレーシア政府に何の貢献もしなかったという報告を本社に返した。

マレーシア駐在時に日系コンサルティング会社から2度も訪問を受けた


