アメリカンステーキと和牛ステーキ
昔は海外旅行に行くと日本料理が恋しくなると言う人が多かった。その理由はやはり海外で食う料理は上手くなかったからだ。特に海外でも米国と英国はまずいとは、欧米に駐在していた際に現地の同僚からも聞いた。英国はフィッシュ&チップスなどが有名だが、味付けが薄く硬い柔らかいのメリハリの効いていない食い物が多く現地の日本人からは好まれなかった。英国工場に出張した際は、あえて英国料理でなく、他国(タイ、インド、地中海、中華など)の料理のリクエストをした。米国もいわゆる米国料理と言えばステーキが有名で、ステーキに飽きると各国料理を食いに行くことになる。ところでこのステーキだが、私が最初に出張した1980年代は本当にまずかった。とにかく「でかい&固い」だった。「靴の裏のような分厚いステーキ」と表現されるステーキは噛み切れずすぐに嫌になってしまった。2010年代に米国駐在が決まって覚悟をして米国に行ったが、ステーキに関する状況は一変していた。まず米国のステーキは私が好きな赤身が多く、また「Wagyu」というメニューもあった。昔の噛み切れないようなステーキは姿を消し、脂身が少なくかつ簡単に噛み切れる柔らかいステーキがそこにはあった。Wagyuは価格が高いがとろけるような風味はまさに本家日本の和牛を想像させるものであった。そこで私は駐在員たちと早速住んでいた街一番の評判のステーキ屋へ行き、フィレやサーロインの注文をしてみたが素晴らしい味だった。価格は高いがこれなら欧州やアジアから来たメンバーに自信を持って出せる料理だと思った。今や米国のステーキは世界最高レベルに変身した。

米国のステーキは「和牛」ブランドもあり昔より格段にうまくなった


