大学時代の恩師の米寿のお祝い

 大学時代の恩師の米寿のお祝いがあるということで参加連絡が入った。大学時代の恩師とは講座の教授のことであり、また私が学生結婚した際には仲人をやっていただいた方でもあった。元々その講座を選んだのはその先生に憧れたからだった。当時先生はまだ助教授で噂では米国のNASAで働いていたところを大学にスカウトされ戻ってきたとのことだった。風貌もどことなく日本人的ではなく、英語も上手でかつ授業は大変難しく正直何を言っているのかが私には十分理解できなかった。後で思うと先生は日本語を書かせると大変わかり易いが、しゃべると難しすぎてわかりにくいという特徴があったようだ。当時先生は42~43才と学生とも年齢が近く、しゃべり易いような気がしていた。そしてそんな若い指導者の下で自由闊達な研究生活を送っていた。先生はその後日本化学会のトップをやられるなど幅広い活動を行われた。また先生の奥様も英和辞典の編集者として知られる著名な学者でありながら、日本的な奥ゆかしい雰囲気を合せ持っておられ、私が仲人をお願いする際には気軽に引き受けていただいた。また縁あって、国立大学を退官されて以降、私が住む「なかやぶ」のある地域の大学学長として赴任されることにもなった。それからもそうした縁でしばらく交流があった。その後先生はその仕事からも離れられ、私自身も海外赴任などでお会いする機会がなかったが、久しぶりに米寿のお祝いということになった。久しぶりにお会いした先生はさすがに衰えておられた。少し手が震え、挨拶もたどたどしかった。懐かしい友人とも会えたが、弱った先生を見て一抹の淋しさを感じた。

何10年ぶりにお会いした大学時代の恩師夫妻

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA