天下り

 天下りという言葉がある。これは上級役人が省庁を退任してから次の職場へ役得とも言える高優遇で迎えられる習慣である。行先は勤めていた省庁の関連機関で、通常数年間だけ「腰かけ」状態で勤める。立場はその機関のトップに近いため支払われる給与もかなり高い。名目はその人がトップとして機関と省庁の連絡を円滑に行うという建付けになっている。しかし実態はと言えば、腰かけでやってきた社長?、理事長?はほとんど実務を行わず、年に数回しかない省庁との打合せにだけ出勤する。こういう機関で働いているプロパー(その機関に最初から就職した一般社員)にとっては、「また新たに仕事もせず給料だけ高い社長がやってきた」と感じるのだろう。この天下りの是非については色々思いがあるが、私自身が経験した天下りについて話してみたい。私は40年近く工業分野で仕事を行い、最後の8年間は海外で駐在をしてから日本へ戻ってきた。その時にはすでに若い人への人事構想が出来上がっており、私がその組織に残る余地はなかった。そのため会社は私の仕事の受け皿としていわゆる「子会社出向」という判断を行い、私はその指示にしたがい子会社の社長を拝命することになったが、これはある面役人で言う天下りに似ている。この会社ではプロパー社員は私に対して丁寧だが一線を引いていた。この人はあくまで一時的な人であり長くこの会社にはいない人という訳だ。そういった視線を嫌というほど感じていたが、私は敢えて色々な試みをこの会社で行うことに決めた。私の性分で何かしないと我慢できなかった。果たしてその試みは今どうなっているやらわからないが・・

会社員の最後は子会社へ「天下り」?

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